概要
ナーガ(Naga)はインド神話に登場する半人半蛇のモンスターである。男女の区別があり、女性の場合はナーギニーと呼ぶこともある。
ナーガの中にはナーガラージャと呼ばれる強力な王がいる。ナーガラージャたちは仏教において龍王として取り入れられており、神に分類されることもある。
形態
多くは上半身が人間、下半身が蛇のような姿である。ラミアとの違いは姿を変えられることであり、多頭の蛇の姿や完全な人間の姿をとることもできる。男のナーガは屈強そうな見た目であるのに対し、女のナーギニーは容姿端麗である。
特徴
- 強烈な毒を持つ一方で、人を毒の害から守る力も持つ。
- 変幻自在であり、姿や大きさを変えたり不可視になることもできる。
- 天候を操ることができる。ナーガが怒ると干ばつになり、なだめられると雨が降るといわれている。
主なナーガラージャ
有名なナーガラージャとしては下記が挙げられる。
- カドゥルー
- ムチャリンダ
- アパラーラ
- タクシャカ
- ヴァースキ
- アナンタ
参考文献
- 健部伸明と怪兵隊「幻想世界の住人たちⅠ」(1988) p.37~39