概要
大いなるクトゥルフ(Great Cthulhu、またはクトゥルー)はクトゥルフ神話に登場する旧支配者である。地球に存在する旧支配者の中でもとりわけ人類に対する影響力が大きく、クトゥルフ神話を代表する邪神となっている。深きものどもや父なるダゴン、母なるハイドラなどはクトゥルフの眷属である。
形態
タコのような頭部とドラゴンのような翼を持つ、山のように巨大な人型のモンスターである。皮膚は緑色で鱗やゴム状のこぶに覆われており、指には鉤爪がついている。
特徴
- 大いなるクトゥルフは遥か昔に故郷のゾス星系から地球に飛来した。かつては古のものとの戦いを経てムー大陸を支配していたが、天変地異によって力を失い、現在は南太平洋に沈む海底都市「ルルイエ」に封印されている。そのため自身は活動できないが、夢によるテレパシーで信奉者に指示を送っているとされる。
- 旧支配者は星辰の位置が正しいときは宇宙を渡り歩くことができるが、そうでないときは力を失い「生きていることができない(※死ぬわけではない)」とされる。したがって、クトゥルフは星辰が正しい位置に戻った時に復活するといわれている。
参考文献
- 森瀬 繚「図解クトゥルフ神話」(2010) p.12-13