概要
カルキノス(Karkinos)はギリシャ神話に登場するカニのモンスターである。ヘラクレスにあっけなく殺されてしまったが、その勇気が認められて星座(かに座)になったという逸話がある。
形態
巨大なカニのような姿をしている。
特徴
- 巨大さのわりに憶病だが友人思いである。
- 強力なハサミが最大の武器である。しかし、ヘラクレスには通用しなかった。
エピソード
カルキノスは女神ヘラの使いであり、ヒュドラと同じレルネーの沼地に住み着いていた。ある日、この沼にヘラクレスがやってきてヒュドラに戦いを挑んだ。
カルキノスは最初は傍観していたものの、戦いが激しくなるにつれて友人であるヒュドラが不利になった。そこで思い切ったカルキノスは無防備なヘラクレスの足めがけて飛び掛かった。しかし、悲しいかな、ヘラクレスは難なくカルキノスを踏みつぶして殺してしまった。
この戦いを見ていたヘラは、哀れなカルキノスの勇気を称えて天に上げ、かに座とした。