概要
河童は川に住む人型の妖怪である。鬼や天狗と並んで日本全国でみられる最も有名な妖怪の一つとして知られている。
形態
大きさは子供くらいで、頭頂部に皿のようなものがあることや、鳥のようなくちばしがあるのが特徴的である。また、種類によるが背中にカメのような甲羅を持つものもいる。皮膚は粘膜に覆われてぬるぬるしており、手足の指の間には水かきがある。
特徴
- 頭の皿は水をためておく役割を持っておりデリケートな部分である。ここが乾燥すると弱ってしまうほか、皿が割れると死んでしまうことがある。
- キュウリなどの野菜を好んで食べるほか、人間の尻子玉も好物とされる。逆に嫌いなものは多く、トウモロコシ、豆、ヒョウタン、仏飯などを嫌う。また、金属(特に鉄)に弱い。
- 力が強く相撲が好きである。
- 姿を消したり、人間や動物に化けたり、憑依したりできる個体もいる。
- 哲学や科学において人間よりも優秀な河童が出現することがある。
河童の亜種
河童は全国に分布しているため様々な亜種がいる。とくに有名なものは次のとおりである。
- 山童(やまわろ)
- 水虎(すいこ)
- ひょうすべ
参考文献
多田克己「幻想世界の住人たちIV」(2012) p.162~166