概要
植物の精霊
アルラウネ(Alraune)はドイツの伝承に伝わる植物のモンスターである。マンドレイクの亜種、あるいはより進化した姿として語られることが多い。土から生えた美しい女性の姿をしており、見る者を惑わす強力な魔力を持っている。
呪われた出自
絞首台の下に生えるという不気味な出自を持つ。処刑された罪人の滴りが地面に落ちてそこから芽吹くと信じられてきた。負の感情や魔力を蓄えて育つため、通常の植物とは一線を画す危険な存在である。
形態
人間に似た上半身
アルラウネの外見上の最大の特徴は、地面から出ている部分が人間の女性そのものの姿をしている点である。マンドレイクが「人間に似た形の根」を持つのに対し、アルラウネはより精巧で美しい人間の姿をしている。肌の質感や髪の毛も本物の人間と見分けがつかない。
根と一体化した体
アルラウネの腰から下の部分は太い植物の根になっており地中深くへ伸びている。頭部には巨大で妖艶な花を咲かせていることもある。この姿は獲物を油断させるための擬態であり、近づく者を捕らえるための装置でもある。
特徴
誘惑の香りと毒
アルラウネは体から甘く濃厚な香りを放ち、周囲にいる生物の精神を麻痺させる。この香りを吸い込んだ人間は多幸感に包まれてアルラウネから離れることができなくなる。自らの意志を奪い養分として取り込むための恐ろしい能力である。
死を招く叫び声
アルラウネを地面から無理に引き抜こうとすると、鼓膜を引き裂くような凄まじい叫び声を上げる。この声を聞いた者はあまりの恐怖と衝撃で精神を破壊され即死するといわれている。これはマンドレイクと共通する性質だが、アルラウネの声はより強力な呪いを含んでいる。
富をもたらすモンスター
採取に成功し、適切に手入れを続ければ、持ち主に莫大な富や予知能力を与えるといわれている。ただし手厚く世話をしなければ持ち主を破滅させる二面性を持つ。ただの植物ではなく、意思を持った使い魔のような存在として扱われる。


