概要
雪女(ゆきおんな)は雪を司る妖怪である。主に東北や甲信越などの豪雪地帯で伝承が見られる。雪女という呼び方以外にも「雪娘」「氷柱女」など様々な呼び方がある。
なお、雪男というとUMAのイエティのことを指すが、雪女の場合は専らこのページで紹介する妖怪のことを指すのが一般的である。しかし、ファンタジーにおいてはそれぞれが同じ種族の男女であるという設定も少なくない(その場合、男は毛むくじゃらで醜い一方で女は美しいという描写がなされることが多い)。
形態
白い着物を着た美女の姿をしている。
特徴
- その美貌で男性を誘惑したり、冷たい息を吹きかけて殺してしまう妖怪である。そのような恐ろしい面を持つが、雪を司ることから春になると消えてしまう儚い存在でもある。
- 美しさと恐ろしさ、冷酷さと優しさという相反する二面性を持つ妖怪として人気が高い妖怪である。
- 正体については諸説あり、雪の精という説や雪山で行き倒れた女の幽霊だという説などがある。
- 人間と結婚して子供を生むなど、異種婚姻譚のヒロインとして描かれることもある。