概要
以津真天(いつまで)は「太平記」に記された鳥のような妖怪である。1334年の京都に出現したが、弓の名手である讃岐次郎左衛門広有(真弓広有)によって退治された。
形態
人面のような頭を持ち、尖ったくちばしにはのこぎりのような歯がある。体は蛇のように細長く、両足には剣のように鋭い爪をもつ。大きな翼があり、翼を広げると4.8mにもなるという。
特徴
- 当時は戦乱や飢饉により死体が放置されていた。この妖怪は「それをいつまで放っておくのか」とでも言うように「いつまで、いつまで」と鳴き叫ぶとされる。
- 恐ろしい姿の妖怪だが、実害があったのかどうかは描写がなく不明である。