概要
ガルーダ(Garuda、またはガルダ、日本語では迦楼羅または金翅鳥)はインド神話に登場する聖なる鳥である。ナーガとは敵対関係にあり、これを退治することから人々を守ってくれる存在として崇拝されている。
形態
ワシの頭・翼・足をもつ、人型の巨大なモンスターである。翼は燃えるように赤く、体は金色に輝いている。
神話
ガルーダの母親は不正な賭けによってナーガの奴隷になってしまっていた。これに我慢ならなかったガルーダは、「不死の甘露(アムリタ)」を天界から奪う代わりに母親を解放させるという約束をとりつけた。
ガルーダが天界へ向かうと、屈強な神の軍勢が待ち構えていたが、ガルーダは神々を次々と撃破していった。この武勇に感動したヴィシュヌ神はガルーダに不死の能力を与え、アムリタがナーガの手に渡らない方法でガルーダの願いをかなえることにした。つまり、アムリタを持ち帰ったように見せかけたガルーダがナーガを欺いたのである。これによりガルーダは母親をナーガから解放することに成功した。
特徴
- 最強の武器「ヴァジュラ」を持つインドラでさえガルーダを倒すことはできなかった(ヴァジュラはガルーダに全く効かなかった)。そこでインドラはガルーダと永遠の友情を交わすことにした。
- ガルーダは神々から不死の能力を授かった代わりに、ナーガを食料にすることや神々の乗り物になるという約束をしている。
参考文献
- 健部伸明と怪兵隊「幻想世界の住人たちⅠ」(1988) p.42