概要
ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)は、クトゥルフ神話に登場するモンスターである。「ティンダロス」という、時間の角にある都市に棲むためこの名前で呼ばれている。
形態
猟犬という名前ではあるが、およそ犬とはかけ離れたおぞましい姿をしているといわれる。四足歩行で、粘液を滴らせるぶよぶよした青白い肉体と針のように細長い舌を持つという。
特徴
- 通常、人間は時間の曲線に沿って生きるためこの猟犬と出くわすことはあり得ない。しかし特殊な薬を服用するなどして時間を遡るようなことをすると、ティンダロスの猟犬の活動領域に足を踏み入れることとなり、その嗅覚で存在を察知されてしまう。
- 常に飢えており、また非常に執念深いため一度狙った獲物をどこまでも追いかけ続ける。
- ティンダロスの猟犬が人間の住む世界に出現するためには90度以下の鋭角が必要となる。したがって、身の回りの物の鋭角をすべてなくせばこのモンスターの追跡を免れることができるといわれているが定かではない。
参考文献
- 森瀬 繚「図解クトゥルフ神話」(2010) p.48-49