猫又(ねこまた)

猫又(ねこまた)
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概要

猫又(ねこまた)は長年生きた猫が化けた妖怪である。長い年月を生きた飼いネコが変化したものや、山の中に住む巨大な野獣として語り継がれている。江戸時代の怪談集や百科事典にもその名が登場するほど日本人にとって馴染み深い存在である。

猫又の二つの系統

猫又には大きく分けて二つの種類が存在する。一つは人里で飼われていたネコが老いて妖怪になったものである。もう一つは山奥に生息し、人を襲って食べるとされる獰猛な怪物としての猫又である。どちらも恐ろしい特殊な力を持つと考えられてきた。

形態

二股に分かれた尻尾

猫又の最大の外見的特徴は二股に分かれた尻尾である。ネコが年を重ねて魔力を持つと、その尻尾が根元から二つに裂けると言い伝えられている。「猫又」という名前の由来も、この「股」に分かれた尻尾の形からきているという説が有力である。

巨大な体

山に住む猫又の場合、その体格は非常に大きい。古い記録ではライオンやヒョウのような大きさで描かれることもある。飼いネコが変化したタイプであっても立ち上がると人間と同じくらいの背丈になり、ときにはそれ以上の大きさにまで成長するとされている。

特徴

妖術と知能

猫又はおぼつかない足取りで二本足で歩く。非常に高い知能を持っており、人間の言葉を理解して喋ることもある。さらに死者を操って踊らせたり、火を自在に操って火事を引き起こしたりするなどの恐ろしい妖術を使うと信じられてきた。

人への害

古くから猫又は人を化かしたり食い殺したりする危険な存在として恐れられてきた。家の中で飼い主に成り代わって生活したり、夜中に怪しい光を放って人々を驚かせたりする。そのため、かつてはネコの尻尾が二股にならないよう、子ネコのうちに尻尾を切るという習慣も一部の地域で見られた。