概要
イエティ(yeti)はヒマラヤ地域に生息するとされる未確認生物である。目撃情報は多いが決定的証拠がないことからUMAであるとされている。一般的に「雪男」と同一視され、広く知られておりUMAのなかでもポピュラーな存在である。
形態
ゴリラに似た巨大な人型の生物とされる。身長は2~3m。直立二足歩行するのが特徴である(ゴリラなどは基本的に拳をつけて歩く)。イエティというと一般的に白い体毛に覆われているというイメージが一般的であるが、目撃情報では意外にも黒だったとされることが多い。
伝説と歴史
19世紀
ヒマラヤを訪れた西洋人により足跡が発見され、イエティが世界的に知られるようになる。足跡の発見者であるウェデル大佐は、イエティに関するうわさを現地人から聞いていたものの、確たる証拠がなかったためそれをクマの足跡だと考えていた。
20世紀
西洋人がヒマラヤに多く訪れるようになると、奇妙な生物やその足跡が報告される頻度が高まりイエティへの関心が一気に高まった。1950~60年代にはイエティの足跡とされる写真が撮影されたほか、ヒマラヤの修道院でイエティの頭皮とされる皮が発見された。
21世紀
DNA鑑定が行われるようになり、イエティはクマなど別の生物の見間違いではないかという説が強くなった。一方で2011年にはロシアでイエティに関する国際会議が開催され、「イエティが実在する可能性は95%である」との結論が出された。しかし、この結論は根拠に乏しく「宣伝のためのパフォーマンスに過ぎない」という批判がある。