概要
世界を囲む大蛇
ヨルムンガンド(Jormungand)は北欧神話に登場する巨大な毒蛇である。悪神ロキと女巨人アングロボーザの間に生まれた。主神オーディンによって海に投げ捨てられたが、そこで急激に成長した。最終的にはミズガルズ(人間の世界)を一周して自分の尾を噛むほどに巨大化した。そのため「ミズガルズの大蛇」とも呼ばれる。
終わりの時の予兆
ヨルムンガンドが自分の尾を放すと世界の終焉であるラグナロクが始まるとされる。神々と巨人の最終決戦において、海から這い上がり世界を毒で満たす役割を担っている。
形態
終わりなき巨体
その体は想像を絶するほど長く、海底に横たわりながら世界中の大陸を囲んでいる。全身は堅牢な鱗に覆われており、並の武器では傷一つ付けることができない。
猛毒の牙
口からはすさまじい猛毒を吐き出す。この毒は空気や海を汚染し、触れたものを即座に腐らせる力を持つ。神々であってもその毒を完全に防ぐことは難しい。
特徴
雷神トールとの因縁
トールとは宿命のライバル関係にある。トールが巨人と釣りに出かけた際、ヨルムンガンドを釣り上げようとして激しい死闘を繰り広げた逸話が有名である。この時は巨人が糸を切ったため、決着はラグナロクまで持ち越されることとなった。
相打ちの結末
世界の終末ラグナロクにおいて、ヨルムンガンドは再びトールと対峙する。激闘の末にトールのミョルニルによって頭を砕かれ絶命する。しかし、トールもまたヨルムンガンドが吐き出した猛毒を浴びてしまう。トールは九歩歩いたところで力尽き、両者は相打ちという形で生涯を終える。
ヨルムンガンドの兄弟
ヨルムンガンドは魔物3兄妹の次男である。兄にフェンリル、妹にヘルがいる。


