概要
シーサーペント(sea serpent)は、海に生息する巨大なウミヘビ状の未確認生物の総称である。ここ数百年にわたって数多く目撃されているが正体が判明した例はほとんどない。クジラやサメの見間違いだとか、首長竜の生き残りだという説がよく言われている。
形態
体長は10~50mと巨大で、いずれも細長くウミヘビのような形をしているのが特徴である。目撃情報によるとそれ以外の見た目は様々であり、単純にヘビのようなもの、ドラゴンのような見た目のもの、亀のような頭を持つもの、体中に毛が生えているものなどが報告されている。
代表的なシーサーペント
- ニューネッシー
- モーガウル
- チェッシー
- イベリアン号のシーサーペント
伝説と主な目撃事例
神話など
旧約聖書や北欧神話には巨大なウミヘビが登場する(リヴァイアサンとヨルムンガンド)。また、中世の海図にはシーサーペントのようなモンスターが描かれていることが多い。
18世紀
- 1734年、グリーンランドの聖職者が「巨大な胸びれを持つヘビのような生物」を目撃した。
19世紀
- 西大西洋のセントヘレナにて、役人と男性が「タテガミのある18mのヘビ」を目撃した。この目撃談はロンドンの新聞で報じられ論争を巻き起こした。
- 1850~70年代にかけてアイルランドでは巨大なウミヘビの目撃報告が相次いだ。
20世紀
- 1905年にはブラジル沖で「亀のような頭を持ち、四角くリボン上の背ビレを持つ生物」が目撃された。
- 1977年、ニュージーランド沖にて日本の漁船が巨大な首長竜のような死骸を引き上げた(ニューネッシー)。この死骸はサメの一種「ウバザメ」ではないかと言われている。
- 1980年代にはアメリカで目撃例が相次いでいる。
参考文献