概要
ケルベロス(Kerberos)は、ギリシャ神話に登場する地獄の番犬である。テュポーンとエキドナとの間に生まれた12体の子供のうちの一つで、兄弟にはキメラやヒュドラなどがいる。
形態
頭が3つある巨大な黒い犬として描かれることが多い。蛇のたてがみやドラゴンの尻尾を持つものもいる。
特徴
- 冥界へ行く死者にはとても愛想がよく、尻尾を振って歓迎するほどである。しかし逃げ出そうとする者には決して容赦しない。
- 甘いものが好きで、お菓子をあげると大人しくなることがある。
- ヘラクレスが十二の苦行を達成するためにケルベロスを生け捕りにしたことがある。これはケルベロスの主人である冥界の王ハデスが、「傷つけないなら好きにしていい」とヘラクレスに言ってしまったため。
類似したモンスター
兄弟に双頭の犬のモンスターであるオルトロスがいる。また、地獄の番犬としてはほかに北欧神話に登場するガルムがいる。