概要
ティンダロスの猟犬(The Hounds of Tindalos)はクトゥルフ神話に登場する異次元の怪物である。彼らは時間の流れからはずれた「鋭角」の世界に住む不死の存在として知られている。一度狙いを定めた獲物をどこまでも追い続けるため、もっとも恐ろしい追跡者の一つとされる。
出現の条件
人間を含む通常の生命体は「曲線」で構成された時間の流れの中に生きている。しかし、ティンダロスの猟犬はそれとは異なる「鋭角」の幾何学空間に潜んでいる。もし人間が過去へ遡るなどの時間旅行を行って彼らの住処を覗き見てしまった場合、彼らはその者の「におい」を覚えて追跡を開始する。
形態
不定形の身体
ティンダロスの猟犬は決まった形を持たない。目撃者の証言によれば、痩せこけた犬のような姿に見えることもあるが、実際には地球上の生物とはまったく異なる構造をしている。その体は青白い膿のような物質で構成されており、見る者に強い嫌悪感を与える。
鋭角からの出現
彼らは現実世界に現れる際、必ず「角」を利用する。部屋の隅や机の角など、120度以下の鋭い角度がある場所から、青黒い煙のような霧とともに染み出すように現れる。逆に言えば、すべての角を消して「曲線」だけの空間を作らない限り、彼らの侵入を防ぐことはできない。
特徴
執拗な追跡
この怪物の最大の特徴は獲物に対する追跡を決して諦めない執念深さにある。彼らにとって時間や距離は障害にならない。獲物がどこへ逃げようとも、過去や未来、あるいは異世界まで執拗に追い詰める。一度目を付けられた者は、死ぬまでこの追跡から逃れることは不可能に近い。
攻撃方法
獲物に追いつくと、彼らは鋭い針のような舌を突き刺して攻撃する。この舌で獲物の生命エネルギーや体液を吸い取ると言われている。また彼らの体から放たれる悪臭は凄まじく、遭遇した人間を精神的な混乱に陥れる。物理的な武器でダメージを与えることは難しいためまともな対抗手段はほとんど存在しない。
参考文献
- 森瀬 繚「図解クトゥルフ神話」(2010) p.48-49


