概要
明けの明星
ルシファー(Lucifer)はキリスト教において最も有名な悪魔である。もともとは神に仕える最高位の天使であった。その名前はラテン語で「光をもたらす者」や「明けの明星」を意味する。すべての天使の中でも特に美しく知恵を持っていたとされる。
傲慢による転落
彼は自分の美しさと強さに溺れ神に取って代わろうと考えた。この「傲慢」の罪によって天界で反乱を起こすが大天使ミカエルに敗北する。天から追放されて地獄に落ちた彼はサタンと呼ばれる悪魔の王になったという説が一般的である。
形態
天使時代の姿
天使であった頃のルシファーはまばゆい光を放つ姿で描かれる。背中には3対合計6枚の翼を持っていたとされる。神にもっとも近い存在としてあらゆる宝石で飾られたような輝きを放っていた。
堕天後の姿
地獄に落ちた後は醜い怪物の姿に変わったとされる。巨大なコウモリのような翼を持ち頭には角が生えている描写が多い。文学作品の中では3つの顔を持ち氷の湖に閉じ込められた巨大な魔王として表現されることもある。
特徴
傲慢の象徴
ルシファーは七つの大罪において「傲慢」を司る。人間に対して神に背くようなプライドを持たせ破滅へ導く。力による攻撃よりも精神的な誘惑や知略を得意とする。
自由と反逆
一部の伝承や物語では神の支配から逃れようとした自由の象徴として扱われることもある。しかし基本的には人間を悪の道へ引きずり込む恐ろしい存在である。明けの明星が朝になると消えてしまうように一時的な栄華と没落を象徴する存在でもある。

