概要
風に乗りて歩むもの
イタクァ(Ithaqua)はクトゥルフ神話に登場する旧支配者の一柱である。北極圏の雪原やアラスカといった極寒の地に君臨する恐るべき存在だ。別名を「風に乗りて歩むもの」と呼び、常に冷たい旋風とともに現れる。
ハスターとの主従関係
イタクァは強大な力を持つ神ハスターに仕える眷属として描かれる。ハスターの意思を実行する執行官のような役割を担い、風を操る能力も主神から授かったものとされる。ハスターが宇宙的な風の属性を持つのに対しイタクァはより地上的で破壊的な暴風と寒冷を司る。
形態
巨大な人影
その姿は雪と氷の中にそびえ立つ巨大な人型のシルエットとして目撃される。全身は毛に覆われ、恐ろしく痩せこけている。人間を遥かに凌駕する大きさを持ち、その足跡は巨大な円形となって雪原に残る。
異形な部位
顔には燃えるような深紅の瞳が二つ輝いている。最も特徴的なのはその足元である。自らの足で地面を歩くこともあるが、基本的には空中に浮遊している。そのため目撃された足跡がいきなり途切れていることも珍しくない。
特徴
犠牲者の拉致
イタクァは吹雪の中から突然現れて人間を連れ去る。捕まった犠牲者は上空高くへと運び去られ、数ヶ月後に無残な姿で発見される。遺体はまるで高い場所から叩きつけられたように損傷し、極低温の場所にいたためカチカチに凍りついている。
崇拝と生贄
北方の先住民族や辺境の村々では、イタクァの怒りを鎮めるために生贄を捧げる儀式が行われる。彼を神として崇める信者は、吹雪の中でも凍死しない特別な加護を得ることもある。しかしその代償として、人間とは異なる異形の存在へと変貌してしまう。


