メデューサ(メドゥーサ)

メデューサ(メドゥーサ)
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概要

メデューサ(Medousa、またはメドゥーサ)はギリシャ神話に登場するモンスターである。ゴルゴン三姉妹の一人であり、その名は「支配する女」を意味する。その恐ろしい姿から見た者を石化させてしまうモンスターとして有名である。

形態

髪の毛のようにヘビを生やした頭、青銅の腕、黄金の翼、蛇の下半身を持つ女性の姿をしている。

特徴

  • メデューサは海神ポセイドンの愛人であり、元々は美少女だった。しかし女神アテナの神殿を穢したことからその怒りを買いモンスターにされてしまった。なお、このとき妹が怪物にされたことに抗議したメデューサの姉たちもまとめて怪物にされてしまった。
  • メデューサの石化能力は彼女を直視した場合のみ発現する。つまり、鏡などで間接的に見る分には問題がない。
  • 英雄ペルセウスによって退治されることになるが、首を切り落とされても石化能力は残ったままであり、後日その首はペルセウスやアテナに活用されることになる。
  • メデューサの血は人を殺したり、死者を生き返らせたりすることができるという。なお、ペルセウスが彼女を倒したとき、その首から滴った血から生まれたのがペガサスとクリューサオールである。

神話(ペルセウスのメデューサ退治)

あるとき、ペルセウスはポリデクテス王から結婚祝いのために馬を1頭進呈するように命じられた。このときペルセウスはつい口を滑らせて「メデューサの首であろうとも進呈します!」と言ってしまった。前からペルセウスを疎ましく思っていた王は、それを聞いて「ではメデューサの首をとってこい」と命じたため、ペルセウスは本当にメデューサの首を進呈しなければならなくなってしまった。

困ったペルセウスだったが、彼にはアテナ神という強い味方がいた。彼女はペルセウスに鏡の盾と青銅の剣を授け、ついでにメデューサを倒すのに必要な情報も教えた。それを元にメデューサを倒すのに必要な道具(翼のあるサンダル、透明化できる帽子、メデューサの首を入れる魔法の袋)をそろえたペルセウスは、メデューサの妹のグライアイ三姉妹からメデューサの住み家を無理矢理聞き出すと、さっそくメデューサ退治に向かった。

ペルセウスはメデューサの住み家まで来ると、彼女が寝るまで待って寝込みを襲うことにした。そして鏡でメデューサを映しならが近づき、一撃で彼女の首を討ちとることに成功した。

ところが、このときメデューサの血から2匹のモンスターが生まれ、メデューサと一緒に寝ていた姉たちに妹が殺されたことを教えたため、怒りに我を忘れた姉二人がペルセウスに襲いかかった。この二人は不死身だということを聞いていたペルセウスは、サンダルと帽子を使って命からがら逃げだすことに成功した。

参考文献